新刊案内(仮名草子関係)
『考える女たち―仮名草子から「女大学」』

        中野節子 著

        平成9年4月15日・大空社 発行

               A5判 322頁・定価7000円+税


 目  次

はじめに/1

凡例/6
   
                   
第一章	仮名草子にみる女性の家族と仕事/15

はじめに/15
第一節 女性と家族/18
  一、夫婦のあり方/18
   a.婚姻の背景/19
   b.夫婦関係/24
   c.離別/30
 二、子供との関係/34
  三、舅・姑関係/36
  四、女性観/40
第二節 女性の仕事/41
  一、内治/42
   a.夫との関係/46
   b.奉公人/48
   c.親類(一門)・友達/49
   d.女子の育て方/53
  二、衣類の仕事・料理/55
   a.衣類に関わる仕事/56
   b.料理/59
むすびに/62
使用史料一覧/73

第二章	「やさしさ」と和歌の女性文化/79

はじめに/79
第一節 女性風俗図の世界/82
第二節 表象・「やさしさ」と和歌/87
  一、表象・「やさしさ」/87
  二、和歌と「やさしさ」/92
第三節 和歌のすすめと遊女/94
  一、和歌のすすめと人物伝/94
  二、遊女と和歌・手跡/98
むすびに/100

第三章 『女子訓』と『壷の石文』/111

はじめに/111
第一節 蕃山の仏教排斥/113
第二節 女訓書にみる儒教と仏教/117
  一、『女実語教・女童子教』/118
  二、『をんな仁義物語』/119
  三、『女鏡秘伝書』/124
  四、『女訓抄』にみる仏教/127
   a.『女訓抄』の成立と概要/128
   b.『女訓抄』にみる仏教世界/129
   c.夫への従属・女性のあり方/132
  五、青山忠一氏の『仮名草子女訓文芸の研究』/137
第三節 蕃山の思想/141
  一、蕃山の著作/141
  二、思想の特徴/144
   a.女性の立場で/145
   b.情の尊重/148
   c.蕃山の社会構成/152
   d.女性の徳/155
   e.男女関係の変化/158
第四節 『壷の石文」/159
  一、『壷の石文」解説/159
  二、『壷の石文』の女性たち(一)/165
  三、『壷の石文』の女性たち(二)/169
むすびに/174

第四章 「女大学」と家の成立/189

はじめに/189
第一節 「女大学」と手習い/192
  一、江戸時代の女子の手習い/192
  二、女性文字の展開/195
   a.撥ね文字の女消息文/195
   b.教訓文章と女子用手習い手本/201
   c.『女今川』と漢字/208
   d.『女世話用文章大成』の世界/209
   e.「女大学」の漢字/214
   f.『六論衍義大意』と「女大学」の文字/221
   g.女性文化と漢字/223
  三、『女大学宝箱』の世界/226
   a.『女大学宝箱』の成立前史/226
   b.『女大学宝箱』の登場/230
   c.儒教の『女大学宝箱』/233
   d.育児書としての『女大学宝箱』/237
   e.伝統的女性ジェンダーと「女大学」/240
   f.社会科教育と「女大学」/244
   g.伝統文化と『女大学宝箱』/245
第二節 「家」の確立と「鄙事」の智恵/249
  一、『万宝鄙事記』の世界/249
  二、『一代書用筆林宝鑑』/254
  三、『聞書秘伝抄』から重宝記へ/260
  四、重宝記から『万宝鄙事記』へ/265
  五、家の意識の変遷―『ひそめ草』の記述から―/270
  六、『立身大福帳』にみる家の成立/272
むすびに/277

補章 女性の性観念の変化/297

おわりに/307

索 引  巻末


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■	本書は、平成9年の出版である。当時、その出版に気づかず、
採録する事ができなかった。時期を逸したが紹介して、仮名草子
研究文献目録にも組み入れることにしたい。(深沢秋男)



 

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